H20.3.8

2.ステータスループの調査

 2.1 調査方法
  配布ポケモンを利用して、「配達員からポケモンを受け取り、ステータスを確認後リセットする」という作業を繰り返し、データを蓄積させます。
  (以降この作業を「受取調査」呼びます)
  蓄積させたデータを比較し、何らかのループがないかを調査します。

  受け取るポケモン:最強クラスプレゼント「カイリュー」Lv50 (性格おっとり固定)
  使用ソフト:ポケットモンスターパール
  使用DS:DSパールホワイト
  受け取った回数:638回



 2.2 調査結果
  データを蓄積させていくうち、、カイリューの「素早」の値に異常があることに気がつきました。
  (ぶっちゃけて言うと、素早さ最高値のカイリューを厳選ついでに調査していたので)
  Lv50、性格おっとりのカイリューの素早最高値は「100」ですが、素早100のカイリューの出現頻度がなにやら偏っているようでした。

  →調査2の受取調査で出現したカイリューを全て見る。

  まず、実際に受取調査した日ごとに、「素早さ100のカイリューが何匹出現したか」を、表2-1に示しました。
  結果を見ると、
  2/11、2/13の3日間は、素早さ「100」が1匹も出現しておらず、それに対し、2/16では22匹も出現しています。
  さらに見ると、特に2/16の19:00〜20:00の時間帯には、わずか1時間の間に、素早100のカイリューが15匹も出現していました。

    表2-1 素早100のカイリューの出現数
    

  この結果より、もしかしたら、2/16の19:00〜20:00の間は、素早さ100のカイリューが出現しやすいのかも知れない  と考えました。


  次に、2/16の19:00〜20:00に出現したカイリューのうち、素早100のカイリューだけを抜き出して、ステータスを比較してみました。
  結果を表2-2に示します。

    表2-2 素早100のカイリュー(2/16-19:00〜20:00)
    

  ここで、表2-2をよく見てみると、「HP」の値が、ほとんど152か155となっていました。
  表2-2をHPで整理・色付けした結果を表2-3に示します。

    表2-3 表2-2を「HP」で昇順整理した結果
    

   表2-3を見ると、HP152となっているカイリューの個性は「かけっこがすき」か「あばれるのがすき」です。
  「かけっこがすき」「あばれるのがすき」では、最高個体値が30となるので、必然的に素早の個体値も30となります。
  また、HP155のときは、個性は「ものおとにびんかん」か「うたれづよい」となっていました。
  「ものおとにびんかん」の時は、個体値31とわかります。また、おそらく個体値最高31の「うたれづよい」のときも、素早個体値は31となっていると考えられます。
  ※「あばれるのがすき」は個体値最高31でした。訂正します。 H20.3.9

  つまり、素早個体値30のときはHP152、素早個体値31のときはHP155となっている。(個体値別に組合せが存在する)ということになります。

  これより
  ある時間帯では、「おなじ個体値の組合せ(HP-素早)を持ったポケモンが出やすい」
  ・・・というループが存在するのかもしれないと考えました。
  (ひとつ、HPが違う値をとっているものも出ていますが、「例外」と考えて、ここでは無視します。)



   ここまでは、「19:00〜20:00」の結果を見ていたので、「19:00〜20:00」以外の時間帯ではどうなっているかを調べてみました。
  「2/16-20:00〜21:00」の受取調査結果を「HP-素早」が同じものでまとめて、表2-4に示しす。

    表2-4 2/16-20:00〜21:00の結果を、HP・素早さで整理(HP-素早が3回以上同じものに色付け)
    


   これを見ると、やはり「HP-素早」が特定値をとるカイリューが何度も出ています。
  やはり、「ある時間帯では、「おなじ個体値の組合せ(HP-素早)を持ったポケモンが出やすい」ということがいえるようです。
  また、素早100のカイリューに注目してみると、「19:00〜20:00」の時とは違う組み合わせとなっていました。
  これより、時刻によって出現する「HP-素早」の組み合わせが異なる  と考えることができます。

  次のページでは、今回の調査で浮上した仮説を検証するために、さらに調査を進めてみました。

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